IPO投資は公募よりもセカンダリ。勝つための4つの観点

IPO公募はまず当たらない

株式投資をされる方なら、
IPO公募に応募される方は多いでしょう。
多くのIPOは公募価格よりも初値価格のほうが高いので、
ほぼ確実に儲かるからです。

しかしながら、確実に儲かることなんて、
基本的にこの世にはありません。

つまり、応募したところで、まず当たらないのです。
宝くじと同じです。

SBI証券のように、ポイントを貯めることによって、
当たる確率が高まることはあります。
でも、そのポイントを貯めるのに膨大な時間がかかります。
(落選1回=1ポイント)

したがって、株式投資において、
まず当たらないIPOへの応募は、戦略として完全に間違っています。
戦略=戦(いくさ)を略する、ことにならないからです。

万が一にも当たればラッキー♪

その程度です。

それでもIPOは儲かる

それでもIPO投資は、儲かる投資の最たるものです。

株式投資で儲かる本質は、

成長企業に、可能な限り早いタイミングで、資金提供する

です。

儲かるメカニズムを記すと、以下です。
(このメカニズムはIPOに限りません)

  1. 投資家が企業の成長のために資金を提供する
  2. 企業は資金提供してもらった見返りとして、「株式」というチケットを投資家に譲渡する
  3. 企業は提供してもらった資金を使って、成長のための施策を実行する
    (EX. 広告展開、システム開発、人材採用など)
  4. 企業の狙い通り成長が実現すると、「株式」が人気化して値上がりする
  5. 投資家は譲渡してもらった「株式」チケットを売却することで儲かる

要は、「可能な限り早いタイミング」で資金提供=株式取得することがポイントなのです。

とすると、なにもIPO公募に当選することだけが、
勝ち筋ではありません。
企業の成長は、長期間にわたって継続する可能性があるからです。

IPO上場後、誰でも株式を購入できる状態になってから購入しても、
まったく遅くないということです。

ちなみに、上場後の半年で株価2〜3倍なんてのは、ザラにあります。
これを成長に陰りが見えないかぎり、何年でもホールドし続けることになります。

IPOセカンダリ市場での戦い方

IPO上場後の状態を「セカンダリ」と呼びます。
誰でも「株式」を買える状態。

きっと公募価格よりは高い水準でしょうが、
一般人含めて売買可能な、きわめて公平性の高い
オークション形式のマーケットです。

でもって、このマーケットで、
長期間にわたって成長しそうな企業の「株式」を
できるだけ早いタイミングで購入するのです。
上場後であっても、まったく問題ないわけです。

では、どんな企業が長期間にわたって成長するのでしょうか。
以下に見るべきポイントをまとめてみました。

ポイント目安説明
①時価総額2ケタ億〜100億台
まで
安ければ安いほど、企業として“子ども”ということです。
すなわち、成長余白が大きいということになります。
売上の数倍レベル
以下
人気IPOの場合、初値が売上の数十倍レベルということがあります。
その水準のまま、順調に株価が成長するケースもありますが、
目を覆うような株価下落を招くケースもあります。
売上の数倍レベル以下であれば、そのリスクは低いです。
②売上成長率 年率15%
以上
新興企業の成長度は、何よりもここが重要です。
③利益率10%
以上
先行投資により、赤字の成長企業は多いです。
したがって、目の前が赤字なのはかまいません。大切なのは未来です。
IPOの「目論見書」には未来の絵が書かれているので確認しましょう。
④業態(定性評価)これだけは定性評価になります。
今どんなビジネスが熱いのか?
これからどんなジャンルが熱くなるのか?
そんなことを踏まえ、その企業の成長可能性を探ります。

以上、定量評価3つに、定性評価1つです。

IPOの「目論見書」は証券会社のホームページで入手できます。
私は「目論見書」を読むのが趣味なので、
すべてのIPOの「目論見書」に目を通し、個別評価をしています♪

コメント

タイトルとURLをコピーしました