IPO公募はまず当たらない
株式投資をされる方なら、
IPO公募に応募される方は多いでしょう。
多くのIPOは公募価格よりも初値価格のほうが高いので、
ほぼ確実に儲かるからです。
しかしながら、確実に儲かることなんて、
基本的にこの世にはありません。
つまり、応募したところで、まず当たらないのです。
宝くじと同じです。
SBI証券のように、ポイントを貯めることによって、
当たる確率が高まることはあります。
でも、そのポイントを貯めるのに膨大な時間がかかります。
(落選1回=1ポイント)
したがって、株式投資において、
まず当たらないIPOへの応募は、戦略として完全に間違っています。
戦略=戦(いくさ)を略する、ことにならないからです。
万が一にも当たればラッキー♪
その程度です。
それでもIPOは儲かる
それでもIPO投資は、儲かる投資の最たるものです。
株式投資で儲かる本質は、
成長企業に、可能な限り早いタイミングで、資金提供する
です。
儲かるメカニズムを記すと、以下です。
(このメカニズムはIPOに限りません)
- 投資家が企業の成長のために資金を提供する
- 企業は資金提供してもらった見返りとして、「株式」というチケットを投資家に譲渡する
- 企業は提供してもらった資金を使って、成長のための施策を実行する
(EX. 広告展開、システム開発、人材採用など) - 企業の狙い通り成長が実現すると、「株式」が人気化して値上がりする
- 投資家は譲渡してもらった「株式」チケットを売却することで儲かる
要は、「可能な限り早いタイミング」で資金提供=株式取得することがポイントなのです。
とすると、なにもIPO公募に当選することだけが、
勝ち筋ではありません。
企業の成長は、長期間にわたって継続する可能性があるからです。
IPO上場後、誰でも株式を購入できる状態になってから購入しても、
まったく遅くないということです。
ちなみに、上場後の半年で株価2〜3倍なんてのは、ザラにあります。
これを成長に陰りが見えないかぎり、何年でもホールドし続けることになります。
IPOセカンダリ市場での戦い方
IPO上場後の状態を「セカンダリ」と呼びます。
誰でも「株式」を買える状態。
きっと公募価格よりは高い水準でしょうが、
一般人含めて売買可能な、きわめて公平性の高い
オークション形式のマーケットです。
でもって、このマーケットで、
長期間にわたって成長しそうな企業の「株式」を
できるだけ早いタイミングで購入するのです。
上場後であっても、まったく問題ないわけです。
では、どんな企業が長期間にわたって成長するのでしょうか。
以下に見るべきポイントをまとめてみました。
ポイント | 目安 | 説明 |
---|---|---|
①時価総額 | 2ケタ億〜100億台 まで | 安ければ安いほど、企業として“子ども”ということです。 すなわち、成長余白が大きいということになります。 |
〃 | 売上の数倍レベル 以下 | 人気IPOの場合、初値が売上の数十倍レベルということがあります。 その水準のまま、順調に株価が成長するケースもありますが、 目を覆うような株価下落を招くケースもあります。 売上の数倍レベル以下であれば、そのリスクは低いです。 |
②売上成長率 | 年率15% 以上 | 新興企業の成長度は、何よりもここが重要です。 |
③利益率 | 10% 以上 | 先行投資により、赤字の成長企業は多いです。 したがって、目の前が赤字なのはかまいません。大切なのは未来です。 IPOの「目論見書」には未来の絵が書かれているので確認しましょう。 |
④業態 | (定性評価) | これだけは定性評価になります。 今どんなビジネスが熱いのか? これからどんなジャンルが熱くなるのか? そんなことを踏まえ、その企業の成長可能性を探ります。 |
以上、定量評価3つに、定性評価1つです。
IPOの「目論見書」は証券会社のホームページで入手できます。
私は「目論見書」を読むのが趣味なので、
すべてのIPOの「目論見書」に目を通し、個別評価をしています♪
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