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旅行者は基本的にカジノにお金を落とす
旅好きの方なら、海外のカジノを経験された方も多いでしょう。
ルールがよくわからないゲームも多いでしょうから、
わかりやすそうなところで、ルーレットを試してみたりとかでしょうか。
運試しと割り切り、勝っても負けてもすみやかにテーブルを離れることができれば、
まあ、旅先でのお遊びの範疇です。
中には、予想外に連勝して大勝ちしたとか、
負けを取り戻そうとねばっているうちに、大きく負け越してしまい、
せっかくの旅行の楽しい気分が台無しに…なんてケースも。
いずれにせよ、運任せでプレイしているかぎりは、カジノは“遊び場”にすぎません。
“遊び場”なので、基本的に客はお金を落とすことになります。
(だからこそ、カジノの経営が成り立っているわけです)
そんなカジノですが、ゲームの理解と技術を深めることにより、
“遊び場”から“稼ぎ場”にスイッチできる可能性があります。
お金を落とすだけの旅行者から、賞金稼ぎになれるということです。
こうなると、旅の楽しみに新たな要素が加わるわけですが、
そこに至るには、それなりの準備が必要です。
カジノの仕組み
上に書いた通り、基本的に客はカジノにお金を落とします。
なぜなら、確率論的に、カジノ側が勝ち越すゲームしか用意されていないからです。
このカジノ側が勝ち越す確率のことを「ハウスエッジ」と呼びます。
客が1回ベットするたびに、カジノ側が何%儲かるのかを数値化したものです。
このハウスエッジはゲームにより大きく異なります。
もちろん、数値が大きいものほど、客が不利ということです。
ハウスエッジの大きいものから順に記します。
- キノ : 29%
- スロット : 3%〜15%
- ルーレット(アメリカン) : 5.3%
- ルーレット(ヨーロピアン): 2.7%
- クラップス : 1.4%
- バカラ : 1.1%〜1.2%
- ブラックジャック : 0.4%~0.6%
キノはともかく、いずれも数%程度だから大差ないのでは?
・・・と考えるようでは、賞金稼ぎにはなれません。
ブラックジャックとくらべ、アメリカンタイプのルーレットは
10倍損しているのだと捉える必要があります。
ちなみに、日本国内のゲーム(?)のハウスエッジは以下です。
カジノゲームに比べてお話にならないレベルで、
宝くじなど、もはや“寄付”と呼んでもいいくらいです。
- 宝くじ : 55%
- toto : 50%
- 競馬、競艇、競輪 : 25%〜26%
- パチンコ、パチスロ : 10%〜15%
カジノを“稼ぎ場”にするために
旅行者がカジノを“稼ぎ場”にするための方策は、大きく3つです。
3つのどれかではなく、3つすべてです。
①戦場を決める
ハウスエッジを踏まえると、ブラックジャック一択でしょう。
トランプゲームで、カードの合計値を21に近づけるゲームです。
ルールをご存知ない方は、こちらをどうぞ。
そして、ブラックジャックという戦場で戦うにあたり、
確実にマスターする必要があるのが、
「ベーシックストラテジー(基本戦略)」です。
これは、出ているカードの状況に応じて、
どう振る舞うのが確率論的に最も有利かを説明したものです。
ベーシックストラテジー通りにアクションして初めて、
ハウスエッジが0.4%~0.6%と低率になるので、
これを抜きにして、賞金稼ぎになれることはありません。
まずはベーシックストラテジーを頭にたたきこみ、
条件反射的にアクションできるようになりましょう。
ブラックジャックのオンラインゲームなどで練習するのがよいでしょう。
慣れないうちは、ベーシックストラテジーのマトリクス表をプリントアウトして、
それを見ながら戦うのもありでしょうが、
賞金稼ぎになる頃には、もう体に染み付いているはずです。
ちなみに、ブラックジャックは場所によってローカルルールがあるため、注意が必要です。
上に書いたハウスエッジは、最も一般的なベガスルールの場合です。
私の経験した範囲では、オーストラリアのケアンズのルールが最悪でした。
体感的に、アメリカンタイプのルーレット並みに、客側が不利なルールになっていました。
②賭金マネージメントを決める
ずっと同じ金額を賭け続けていれば、最終的には必ず負け越します。
0.4%~0.6%とはいえ、毎回、確実に負けているからです。
そこで、時に応じて賭金を上下させる必要があります。
端的に言うと、勝てる可能性が高い時に賭金を増やし、
その可能性が低い時に賭金を減らすということです。
では、勝てる可能性が高い時とは、どういう時なのか?
それは、今後出てくるカードに偏り(かたより)が発生している時です。
言うまでもなく、トランプは52枚のカードで構成されています。
したがって、場に出てきたカードを逐一カウントすることにより、
今後どんなカードが出てくるのかが推測できるということです。
ところが、こうした“カウント行為”は、実はカジノで禁止されています。
もちろん、“カウント行為”をしていたかどうかは客観的にわからないのですが、
カジノ側は、その可能性のある客を出入禁止の措置にしているようです。
さらに言うと、最近では1プレイごとにカードをシャッフルするマシーンが増えてきて、
“カウント行為”が役に立たないカジノも増えてきました。
そんな状況の中で、どうやって賭金をコントロールするのか?
“運の波”に乗る、これが私の答えです。
勝ったり負けたりという“運”の波は、基本的に交互にやってきます。
文字通り、勝ったり負けたりするのが常態です。
ところが、時に、連続して勝ち続けるとか、連続して負け続けるという、偏りが生じます。
この偏りに乗るのです。
と言っても、“これから波が来そうだ!”みたいな
根拠のない希望的観測に乗るというわけではありません。
ファクトだけに基づいて、淡々と判断するのです。
具体的には以下です。
- 賭ける1単位を決める
※私の場合は資金(バンクロール)の1/100にしています。
※つまり、100連敗すれば退場する計算。 - 勝ったら1単位→2単位になって戻ってくるので、
増えた1単位のうち0.5単位をストックし、残りの0.5単位を次の賭金に上乗せする - 負けたら次の賭金は1単位のまま
感覚的な要素は一切ありません。
勝ったか負けたかという、ファクトだけをよりどころにした賭金コントロールです。
そして、もうひとつ重要なコントロールがあります。
- 資金(バンクロール)に対して、
50%プラス or 50%マイナスに達した時点で、テーブルを離れる
③例外なく、決めたルールを守る
3つ目は新しい事柄ではありません。
決めたルールを守る、ただそれだけです。
にもかかわらず、これが最重要です。
なぜなら、人間は決めたことを守れない生き物だからです。
そして、決めたルールを放棄した瞬間、目論見のすべてが崩れ去ります。
だから、自分に対して、あらためて念を押しておく必要があるのです。
いま一度、決めたルールを振り返ってみましょう。
- ブラックジャックで戦う
- ベーシックストラテジー通りに戦う
- 決めた通りに賭ける
- 決めた通りにテーブルを離れる
以上になります。
良い旅を!
Bon voyage !
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